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松居研究室
(知識情報科学)

#人間と人工知能のよき共生社会を目指して!

人間と人工知能のよき共生社会の実現を目指して,人間の”心”(感性や感情)のメカニズムや人間と人工知能のよき関係構築について情報科学的に研究しています。

研究内容について

とこ祭: 松居ゼミでは人間の知性や感性、それらの教育・学習への応用に焦点を当てた研究をしているそうですね。

松居先生: 人工知能研究は,「人間の知能とは?」という問い対して,コンピュータで少しずつ実現しながらアプローチする学問分野です。 コンピュータやロボットが人間の知能をもっているかのように動作するようにそのメカニズムを考え,それをより高度になるように日夜頑張っています。 最近の研究の一番大きなテーマは「どのようにして人間の感性を科学的に扱うのか」です。

研究ポリシー

松居研究室の研究ポリシーを説明する絵

例えば、教育や学習における感性の扱いなど。また、感性とは違いますが人間には人間のスキル、暗黙知みたいなものがあります。 スキルっていうのはなんて言ったら良いかな。あなたは何か得意なこととかありますか。

とこ祭: そうですね、空気を読んだりするのは割と得意かもしれないです。

松居先生: どうやって空気を読むのかを人に説明するのは難しいですよね。でも自分の中には何かスキルというか、他人には説明できないような知識のようなものがある。松居ゼミでは言葉にはできない非常に高度な知識をどのように分析し表現できるかを研究しています。 具体的に言うと、最近は人間とロボットとの深いインタラクションに力を入れています。それはただ単に挨拶をするようなことではありません。「このロボットと一緒にいると安心するな」とか、「このロボットの説明ってずいぶん納得できるよね」とか、そのようなインタラクションをどのように実現できるのかを研究しています。 また最近は教育現場において、学習者や先生がどんな気持ちで授業を行っているのかについての研究も進めていて、学習者の心の状態を測定する方法やそれに関わる脳機能のモデリングなども行っています。

教師と生徒の生体指標同時計測(生徒は脳活動も計測)

とこ祭: 松居ゼミに所属しているAさんは、どのような研究を進めているのですか。

Aさん: 私の研究対象は、道徳の授業です。道徳感は人によって異なるので、必ずしも優劣をつけられるものではありません。 だから、道徳の授業の評価されるべきであるのは学習者の学習効果ではなく、「良い雰囲気で授業が行われている」というような感覚を、教師と生徒がいかに共有しているかではないだろうかと仮説を立てています。 その状態とはどのようなものであるのかを見つけるために、教師と生徒の脳活動をそれぞれ測ったりして研究を進めています。

コロナ禍での研究活動について

とこ祭: 現在コロナ禍ということで、研究室の活動はどのようなものですか。

松居先生: ゼミの活動には出席が前提のものと、個人で進める研究の2種類があります。前者の方は基本的に対面で行いました。大人数で一箇所に集まるのはなかなか難しいので、学校に部屋を二つ用意して部屋同士をZOOMで結び、なるべく一体感があるように活動を進めました。 後者の方は自宅での活動が中心でした。ただ、測定機器や高機能なコンピュータが必要な場合は学校で行う場合もありました。 また、毎年秋に合宿を行っていますが、昨年はオンラインで開催して今年もその予定です。本来ならば温泉旅館に行って2泊3日でやるのが恒例なのですが、本当に忸怩たる思いです。

Aさん: オンラインだと、レクリエーションがどうしてもできなくて。研究発表が続くので学会みたいな感じでした(笑)。

松居先生: ゼミ合宿ってレクとかそういうのも大切な部分で。むしろそっちの方が大事なことだったりするんですよね。オンラインだとそれができなくて残念です。

ゼミの雰囲気について

とこ祭: ゼミにはどれくらいの方が所属しているのでしょうか。

松居先生: 大体教員が2名で、近隣の大学の教授や研究室の卒業生などが研究に協力してくれています。院生が少なめで6名、学部生が20名(eスクールも含む)ほどです。

とこ祭: 松居先生から見たゼミの雰囲気や特徴について教えていただきたいです。

松居先生: まず私は、学生達には研究をしっかりやることを重視させています。研究って進めていくと、どこかでうまくいかなくなることがありますよね。 でも、そうなった時にどうするかが研究をしていく中で一番大切なことです。そういうことも含めて、研究をきっちりやり抜いて欲しいと伝えています。 挑戦しては失敗しての繰り返しであるのは研究だけでなくて、実は社会に出てからも同じで。だからこそ、それを大学生のうちに経験して欲しいと思っています。 それから、私は学生さんの研究内容に対しては、あまりガミガミと言わないようにしています。 大切なのは、世界で通用するようなレベルの高い研究結果を出すことではなくて、自分の中で決めた目標に対して責任をもてるかってところだと思っています。

Aさん: メンバーの仲は他のゼミと比べても良い方だと思います。 研究が終わらない人たちが研究室に泊まり込んでみんなで進めたり、それを冷やかしで見にくる人もいたり(笑)。プログラミングとかはよく手伝いあったりしています。

授業中の脳波同期実験

松居先生: 過去の学生さんが言った言葉なんだけど、うちのゼミはキラキラしたゼミではないみたいで(笑)。キラキラっていうのはコンパとかパーティーのことみたいだけど、うちはそうじゃなくて研究を通してみんなで楽しもうってスタイルです。 だから学生の皆さんの間では、厳しいゼミだという評判が多いかもしれません。うちのゼミでは研究の過程で常に論文としてまとめさせているので、確かにやらせていることはヘビーかもしれませんが、学生さん達は自分の好きなことを和気藹々と進めているように感じます。

とこ祭: 4年次で多くの学生さんは卒業すると思いますが、皆さんどのような進路に進まれているのでしょうか。

松居先生: 今は大学院進学が非常に少ないです。私的には本当はもうあと2年間研究をして欲しくて。大学院に進む学生は、そのまま人科の院に進む人が圧倒的に多いですが、 うちはいろんな研究をしている学生がいるので、中にはもっと専門的に学ぶために他の学部や他大学に進む人もいます。でも、今はほとんど就職ですね。最近だとシンクタンクとかIT系が多いです。

15周年記念行事(2020年2月15日)

とこ祭: Aさんは、どのような人がこのゼミに向いていると思いますか。

Aさん: そうですね、やっぱり責任感の強い人だと思います。うちのゼミでは自分でテーマを決めて、計画を立てて、研究に必要な知識も自分で集めるので、それを最後までやり切ることができる責任感が必要だと思います。

とこ祭: 松居先生はどのような学生に入って欲しいですか。

松居先生: 結構ヘビーな研究をしてもらうことになるので、やっぱり明るくて活発な人が良いですね。能力の面で言えば、ゼミに入るにあたって、今までGPAだけで評価したことはないです。 必ず面接に来てもらって、その人のポテンシャルとかキャラクターを見るようにしています。だから、GPAよりは明るく元気であることの方が大事かな。

最後に

とこ祭: 最後に1、2年生に向けて一言ずつお願いします。

松居先生: 学生の本分は学ぶことだと思っていて、それは大学の授業でだけではなくて、アルバイトとか部活、サークルからも得られるものですよね。 だからどんなことからも何か学ぼうと、真剣に取り組んでほしいです。いろんなことを経験して、小さなことであっても何か学び取って欲しい。 限られた学生生活の一瞬一瞬を、大切に過ごして欲しいと思っています。

ロボットによる病状評価伝達実験

Aさん: 私はゼミの宣伝をさせていてだきますね。先ほども言ったように、研究って自分でテーマと決めて、実験して、課題を見つけてそれを直しての繰り返しですが、それって大学だけでなくて社会に出てからも通用する力だと思います。 ここのゼミの卒業生は、社会にでてからよりもゼミ活動の方が大変だったっていうんですよね(笑)。でも逆に言えば、ここのゼミを出れば社会に出ても大丈夫です。 人生で使える力を身につけることができると思うし、いろんな分野の研究ができるゼミなので一度検討する価値はあると思います。