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三大まつりスペシャルコラボ対談企画
第1弾 早稲田祭だけじゃない!?
〜早大三大まつりの代表に迫る〜

自分の「まつり」を語る

早稲田大学で開催される学園祭は、全部で3つ。
所沢キャンパスで開催される所沢キャンパス祭。西早稲田キャンパスで開催される理工展。
そして、早稲田キャンパス・戸山キャンパスとその周辺地域で開催される早稲田祭。
今回は3つのまつりの先頭に立つ3人の代表で対談を行いました。
所沢キャンパス祭の公式サイトでは対談記事 第1弾を公開! 3人の熱い想いが交錯する対談で、何が語られるのでしょうか。



プロフィール




高山 都(早稲田祭運営スタッフ代表) 商学部 3年
モットー:「とにかく笑顔」


若杉 遼太(理工展連絡会代表)  先進理工学部 電気情報生命工学科 3年
モットー:「終わりよければすべてよし」


小島 駆(所沢キャンパス祭実行委員代表)  人間科学部 人間環境科学科 3年
モットー:”With great power comes great responsibility.” (大いなる力には、大いなる責任が伴う)

われこそは〜自分のまつりを語る〜



_____まず、軽く自己紹介をお願いします。



小島:早稲田大学所沢キャンパス祭実行委員会2022代表の小島駆です。現在は所沢キャンパス祭(以下、とこ祭)実行委員会、バドミントンサークル、テニスサークルの3つに入っています。テニスとバドミントンは今年の9月、10月くらいに引退し、今はほぼとこ祭に専念しています。よろしくお願いします!

高山:早稲田祭2022運営スタッフ(以下、運スタ)代表の高山都です。海外に住んでいたことがあって、英語が話せます。ちょっとだけど(笑) また、人事採用に関するゼミに入っています。

若杉: 第69回理工展を開催する理工展連絡会 代表の若杉遼太です。9月に研究室が決まり、これから半導体関連の研究をする予定です。最近はチェス、将棋をやっていて、小さい頃にやっていたので原点回帰みたいな感じですね

小島: 所沢は都心から離れていて、地域に根ざしていますね。所沢市や埼玉県入間市にある自衛隊の入間基地とのコラボ企画もやっているので、とこ祭の実施によって学園祭をしつつ地域おこしもできるということがアピールポイントの1つだと考えています。

高山: 自衛隊とのコラボ企画があるんだね、すごい! 何するんですか?

小島: 車両が来て展示とか、そういう感じです。飛行機は来ないけど(笑)


※こちらの写真は2019年以前に撮影されたものです。

高山: 今年度の早稲田祭は、開催規模を2019年度くらいに戻したいな、と思っています。外から見えるステージの数などは全部戻して、3年ぶりの本格的な対面開催です。早稲田キャンパスと戸山キャンパス、周辺地域の3つを巻き込むことができるのが今年の早稲田祭かなと。例えば、20万人にご来場いただいた2019年でさえ終日は実現できなかった歩行者天国を、今年は終日行う予定にするなど、来場してくださった方にとって、少しでも過ごしやすい環境をつくろうと今頑張っているところです。





若杉: 理工展は早稲田祭と同日開催なので、早稲田祭さんと少し差をつけないといけないんですよね。規模では早稲田祭に敵わないので、新たな魅力を生み出す必要性があるんです。実験企画やロボットフェスティバルなどの理工ならではの企画と、ステージ企画などの学園祭らしい企画の2つを両方楽しめるというところが、理工展の良いところだと思います。 また、理工展のマスコットキャラクターに「矢口くん」がいるんですが、今年はそれに加えてバーチャルYouTuberの「矢口ちゃん」が誕生して、VR配信などを始めています。西早稲田の商店街にある飲食店とのコラボ企画の実施も予定しており、コラボメニューやコラボ企画をまわるスタンプラリーなど、地域のみなさんも一緒に参加できるような形の学園祭にしていきたいと思っています!





_____先ほどバーチャルYouTuberなどのお話もありましたが、今年度から行う企画があれば教えてください!


若杉: 模擬店が復活します!もちろん感染症対策はします! また、今年は1年生がたくさん入ってくれたこともあり、運営の立場である理工展連絡会が出す企画を増やしています。例えば、理工学生の生活を体験できる人生ゲームみたいなものをつくったり、ボードゲームであったりと、いろいろ楽しめる企画を増やしているのもアピールポイントです。

高山: 運スタと同じくらい1年生の人数いたよね? 200人くらいだっけ?

小島:初めて聞いた! めちゃくちゃ多いね。

若杉:そう、200人くらい。来年も1年生をたくさん入れてもらって、今度は今の1年生が2年生になって仕事を見てあげる立場になることで、規模をどんどん大きくしてもらえると嬉しいな、と思います。

高山:早稲田祭の強みの1つとして、毎年違う参加団体さんが屋内教室を全部埋めるくらい参加してくれる点があります。だから、特定のこの企画が目新しいというより、毎年大きな新しい企画が行われているんです。2018年ぶりに今年復活するものがプロジェクションマッピング企画。今年は早稲田祭1日目(11月5日)の夜にプロジェクションマッピングを計画しています。暗くならないと企画が実施できないので、お客さんには早稲田祭に残ってもらわないといけないですね! 記事を読んでくださっているそこのあなた、残ってくださいね!(笑)

小島:今年初めて開催する大きな企画は2つです。1つ目はアーティスト誘致ですね。音楽関係の人を呼ぶのは初めての試みで、今年ご縁があって全国的に名の知れたAwesome City Clubさんのライブを予定しています。屋外のステージで無料開催というのもポイントで、誰でも聴きやすく、これまでのとこ祭史上最大の盛り上がりが期待できるのかな、と。 もう1つが10月2日(日)の前夜祭です。「前夜祭」と言いつつ「前」でも「夜」でもないんですが(笑) 所沢市の施設をお借りして、出店や飲食店をやりました。地域のみなさんに「これからとこ祭をやりますよ」と伝えられた点も踏まえ、開催できてよかった!と考えています。

高山:それは内部の士気を高めるというより、PRをするためにやったってことだよね、すごいね。早稲田祭の前夜祭は本当に直前にやって「よっしゃ、明日から頑張るぞ」みたいな内部向けのイベントだな。

若杉:同じこと思った! 決起会みたいなものをイメージしてた。

小島:夏休み明けでダラダラしがちだから、「一度みんなで気を引き締めよう」というのも一つの目的ではあるかな。

高山:準備は間に合うの?

小島:基本的にはお店を出して、パフォーマンスサークルは1つだけ参加した感じ。津軽三味線愛好会三津巴というサークルに来てもらって朝10時から夕方5時くらいまでやりました。いろいろとご協力も得つつ開催できました。

若杉:やはり市と関係性があるのってすごいし、羨ましい。


_____早稲田祭にも前夜祭がありますが、理工展にも同じような機会はありますか?


若杉:昔決起会みたいなものはありましたが、これまでに何度も形骸化してなくなってしまったのが実情です。理工展の実験企画で子ども向けのようなものを大学の外で行うことがあり、夏休み中はむしろそちらに人員を割いています。そのようなものを通し子どもにもPRできないことには始まらないと思っていますから。そこにビラを持っていき、この時期に理工展でも同じようなことをしますよ、というのを知ってもらうのが我々の集客スタイルですね。


_____外での実験教室や実験企画は具体的にどういう場所に行っているのですか?


若杉:まず、夏休み中に中央区教育委員会のビルをお借りして、小学生に向けて企画を行いました。また、西早稲田キャンパスの近くにある新宿コズミックセンターでサイエンスフェスタに参加するのと、ユニラブという8月に西早稲田キャンパスで行われるイベントにも参加します。今年は中止になってしまった地球感謝祭(早稲田キャンパスを主会場にされる早稲田の地域イベント)でも同じようなことをするつもりでいました。そういったところで理工展をPRするという感じですね。





コロナからの復活


_____飲食企画が復活するというお話がありましたが、コロナ禍ではどのように工夫をして耐えてきたのか、コロナ禍からどのように復活しようと試みているのかをお聞きしたいです!


高山:他の学園祭もそうだと思うけど、ここで復活しなかったら企画を含めいろいろなノウハウを知っている人がいない、という状況になってしまうんですよね。

若杉:間違いない。ノウハウがないのは本当に怖いからね。

高山:私たちが1年生だったときの3年生にいろいろ聞けるというのはあるけれど、私たちの1つ上はもう情報があやふやになっている。だから、2つ上のつてがあるうちにいろいろ聞いておかないと受け継げないんです。当時の経験がある人たちが覚えているうちに復活させないと、この先復活がより難しくなってコロナ前の規模に戻せなくなってしまう。だから、戻せないと先がない、という一心で戻した、という感じです。
「どのように」というと「先代に頼って」というのが答え。運スタの3年目の人たちはハイブリッド開催ではなく完全対面開催にこだわっていますが、その理由に今対面に戻さないと将来的に取り返しがつかなくなるかもしれない、というのがありました。「どのように耐えてきたのか」とは言うけれど、耐えてはいなくて……

一同:(笑)

高山:耐えたとは言えないし、当日もありえないことが起こり続けるんだろうな、と思ってはいます。でも、例えばこの2年間のコロナ禍でいきなり来場者の入退構を管理する……みたいにそのときの状況に合わせて動いていましたし、それがあるからこそ何が起きても大丈夫!というメンタリティはとこ祭や理工展の方々も含めてできていると思いますよ。

若杉:理工展で模擬店を出していたのが3年前だから、今理工展連絡会にいる代は模擬店を経験したことがないんです。1つ上がギリギリ経験しているかもしれない……程度の経験の模擬店を復活するとなると、引き継ぎ資料が残っていても「知らないよ!」となる部分があります。そういった面では苦労しますね。それから、大人数で活動できないのも辛かったかな、と思います。

小島:とこ祭はこの2年間で、そもそもの実行委員の規模感もすごく小さくなってしまったんですよね。毎年大体100人くらいが入り、3代合わせて300人くらいの規模感なのですが、ここ2年間は70人くらいずつ。去年、今の4年生が引退したときに残ったのが、うちの代と一つ下合わせて95人くらい。さすがに「うわ、やばっ!」と思いました。このままだと実行委員会自体の規模がどんどん小さくなってしまうと。 いざ今年の新歓でどうやったら人が集まるかな、と考えたときに、今年の新入生は高2か高3くらいのときにコロナのピーク、つまり高校の文化祭の中止を2年連続で経験している世代だな、と思ったんです。今年は絶対に対面で開催します!というのをすごく打ち出して「大学では学祭の運営に関われるのかな」って思わせるのが大事だな、と。そこをかなりアピールして新歓をした、というのがコロナ禍での工夫の一つかなと思っています。

若杉:新歓のやり方はそれぞれだよね。僕たちの間でも違うと思うし。

小島:今年の新歓は例年よりも人が入って、160人くらい。

若杉:それはもう大成功。

小島:規模感は取り戻しつつある、という点では復活しつつあると思っています。

若杉:うちの特徴として、理工3学部の学生しか入れない、という点があります。そのおかげで毎年一定数の人が入ってくれるのかもしれませんけれどね。というのも、理工はレポートなど大変なので、そういったことについて先輩に聞きたいから理工生がたくさん入っているサークルが選ばれがちなんです。例えばうちも新入生を同じ学科の先輩に会わせてあげる、といった感じでPRすることもあるし、そういう意味では他とは新歓のやり方が全然違うと思います。もちろんコロナでできなかった学園祭をここで!みたいなPRもしましたけどね。

小島:そうか、理工生しかいないのか!

高山:それは結構ポイント高いね。もう少し運スタにもデジタル系に強い理工生欲しいんですけど……

若杉:デジタル系は大学に入って初めてやる人も多いですよ。私の周りだけではないけれど、周りにすごい勉強家がたくさんいて。デジタルでアプリを制作することを大学に入ってから始めていたりして、どれだけ勉強してるの!? と言いたくなる人もいます。ありがたいとしか言いようがないですし、頭が上がらないですね。

高山:理工展ってアプリつくってたよね?

若杉:うん。2つ。

高山:2つもつくってるの!?

若杉:つくっているというよりは前年のものをアップデートしているだけだけどね。

高山:クーポンがあってびっくりしちゃった。割引があって、「え?」ってなった。

若杉:飲食店では、コラボしているところでクーポンを引くと、例えばラーメン屋なら麺増量無料とか、トッピング無料ということがあります。

高山:ストアのコメント欄には「クーポンめっちゃ有能」とか書いてあるのを見る(笑)


_____理工展のアプリについて教えていただけますか?


若杉:一つはデジタルパンフレットアプリです。デジタルパンフレットには例えば検索機能があります。「小学生向け」と検索すると、小学生向けの企画が一覧になって出てくるとか。また、キャンパスでQRコードを読み取って、大学内を回るラリーのようなものができるというのがパンフレットアプリ。もう一つは、理工学部がある西早稲田キャンパスを再現して、アバターの自分を動かす、いわゆるVRアプリです。

高山:VRは運スタもやってる。戸山キャンパスの!

若杉:運スタもあるんだね! 去年はVRのキャンパスに企画を置いていたのですが、今年は対面を重視する分、VRは娯楽に振り切る感じにしようかな、と考えています。例えば、いろいろなものの速度を早くする魔法とか、謎解きとか、そういった遊び系のアプリに特化させます!と担当者は言っていました。へーと思いまして……残念ながら私は全くそのあたりはわからないんですよね。すごいと思います。

高山:すごい、そうだね。

第2弾では各代表から見た他2つの学園祭へ対するイメージを
ぶっちゃけてもらいます!
こちら理工展サイトページで近日公開!